一般社団法人日本健康・スポーツ教育学会第8回学術大会について

大会長挨拶

第8回 学術大会の開催にあたって


柴岡 信一郎
(一般社団法人日本健康・スポーツ教育学会副理事長
日本ウェルネススポーツ大学副学長)


日頃より,一般社団法人日本健康・スポーツ教育学会へのご理解,ご協力を賜りましてありがとうございます。本会は平成27年3月に設立し,そのミッションは健康創り,スポーツ創り,教育創りの3本の矢の相互関係を密にして,全ての人々の生涯にわたる生きがい創りに寄与することにあります。これを受けて,第1回大会より,統一テーマを「健康・スポーツ・教育の連携による幼少期からの生きがい創り」とし,その下で毎回,特有のメインテーマを設定してきました。

第7回(2021年) 学術大会では,新型コロナウイルスの伝播により東京五輪が延期となり,withコロナ時代の対応として,ニューノーマル(新しい生活様式)への転換が求められることになったことから,本学会のミッション「生きがい創出」につながる新しい生活様式のあり方・仕方について,メインテーマ「コロナ禍におけるニューノーマル対策」の下,webミーティング(zoom)により開催いたしました。

今回の第8回(2022年)学術大会は,「コロナ禍で加速する価値の多様化 -働き方と東京五輪に着目して-」をメインテーマとして,2022年2月27日(日曜日)に, webミーティング(zoom)により開催いたします。

働き方に関しては,就業場所や時間,通勤への考慮等,国民すべてが感染対策を念頭に置いたライフスタイルの多様性が求められ,働き方の考え方,価値観が変化してきました。

また,令和3年度に開催された東京五輪は,感染者数の変動の中,異例となる無観客で開催され,史上最大数のメダル獲得となりました。

そこで働き方に関しましては,特別講演「コロナ禍で加速する働き方改革と地域の展開 ~ワーケーションと健康・スポーツについて~」と題して,兵庫県公立大学法人芸術文化観光専門職大学准教授の高橋伸佳氏に講演をお願いいたしました。東京五輪に関しましては特別シンポジウム「コロナ禍で開催したオリンピック・パラリンピックの検証 -スポーツマネジャーの立場から-」と題しまして,日本ウェルネススポーツ大学専任講師の鈴木隆広氏にコーディネーターを,シンポジストとしてウェイトリフティング競技の立場から知念玲子氏,近代五種競技の立場から中村則幸氏,サーフィン競技の立場から井本公文氏をお願いいたしました。

この他,人々の生きがい創りに関わる口頭発表を通して,実り多い大会となりますよう,忌憚のないご意見を積極的にいただきたく,よろしくお願いいたします。

末筆ながら,今回のご講演,シンポジウム,口頭発表いただく皆さん,大会準備および運営に携わっていただいた方々に心から感謝いたすとともに,大会の成功を心から祈念し,ご挨拶といたします。

多くの方々のご参加をお待ちしております。

<プロフィール>
日本ウェルネススポーツ大学副学長,学校法人タイケン学園副理事長
博士(芸術学),日本大学大学院博士後期課程修了
専門;コミュニケーション論,メディア論
著書;『報道写真と対外宣伝』(日本経済評論社),
   『プレゼンテーション概論』(朝倉書店),
   『はじめての「情報」「メディア」「コミュニケーション」リテラシー』(技術評論社),
   『東京オリンピックの足跡をたどる 1940-2020年』(タイケン株式会社) 他多数